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ヒストリー

グットマン博士について

財団法人日本身体障害者スポーツ協会創立20年誌1985年発行より、原文のまま。
脚注は、大分国際車いすマラソン大会事務局による。

身体障害者スポーツとグットマン博士

九州大学名誉教授 天児民和

昭和50年6月大分県で開催された極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会に於て

左よリ グットマン博士
中央 中村裕博士
右 天児民和博

脊髄揖傷で両下肢が麻痺した重度の身体障害者に車椅子を利用してスポーツを楽しむことを教え,昔は只死を待つばかりであった重度身体障害者に残存機能を訓練し社会復帰の道を開き,更に世界各国の障害者が親しく交り,手をつないで共に生きる悦びを与えたのはグットマン博士である。

さてグットマン博士は1900年ドイツのポーランド国境に近いトストと言う小さな町に生れた。フライブルグ大学を卒業し,プレスロウ大学の神経病の大家であるフエルステル教授について勉強した。此フエルステル教授は第一次世界大戦で多数の脊髄損傷者を取扱い,その研究論文は有名であるがグットマン博士は此処で脊髄損傷の研究をした。

しかしドイツはヒットラーが政権をとりユダヤ人の排撃を始めた。グットマン博士の両親もユダヤ人であったので身辺の危険を感じ英国に逃れた。これは英国内にユダヤ人を救援する団体の助力によるためでオックスフオード大学で講師に迎えられた。ところが,1939年ヒットラーはポーランドに侵入第二次世界大戦が始った。1940年にはパリもドイツ軍に占領せられ,救援の英国軍も敗れ,武器を捨て,ダンケルクから英本国に逃げ帰った。

その後英政府のチャーチル首相等が欧洲侵攻を計画したが,このような大きな戦争には多くの戦傷者の出ることを覚悟して対策を立て,戦傷者を受け入れる病院も専門別に立案し,脊髄損傷専門病院はロンドンの少し北のストーク・マンデビルに建設し,その院長にグットマン博士が選ばれた。病院はバラックの質素なものであったが周到々準備をしてノルマンデイ侵攻を待ったのである。

英国の慎重な作戦にヒットラーも遂に破滅したが多数の背髄損傷者が送られてきた。グットマン博士はその治療に全力を注いだが,脊髄が損傷を受けた場合はその恢復は容易ではないことを充分に知っているので残存機能の強化訓練に努力せられ,その手段としてスポーツを取り込んだのである。そして1948年にはストーク・マンデビル病院で競技会を開いた。

これから英国のみでなく外国よりの参加者を受け入れ第1回国際競技会が開催せられた。更に1960年ローマでオリンピック大会が開催せられた機会に全世界より多数の参加者を迎え車椅子生活をしている重度身体障害者の競技大会がパラリンピックの名の下に開催せられた。これは両下肢麻樺のパラプレジアとオリンピックを組合わせてパラリンピックとしたのである。

ストーク・マンデビルでは毎年7月に行われたが1964年東京オリンピック後にも此競技大会即パラリンピックを開催することになった。これには現在別府の太陽の家の理事長をしている中村裕君(注1)の熱意により厚生省を動かし,国際身体障害者スポーツ大会運営委員会が結成せられ準備して昭和39年11月3日より8日間盛大な競技会が開催せられた。此大会は日本の身体障害者対策の促進に大きな力となったことは疑う余地もなく,日本のリハビリテーションは此時より急速に発展したと思う。

グットマン博士の功績は偉大であるが1966年院長を引退して病院に接してスポーツ競技場を建設した。又昭和50年(1975年)別府で開催せられたアジヤ身体障害者スポーツ大会(注2)に中村裕君の招きでグットマン博士は来日した。その前年奥様が交通事故で亡くなって少し淋しそうであった。そして1980年3月18日80才で亡くなったのである。英国政府もその功績を認めナイトの称号を授与した。

グットマン博士は身体障害者にスポーツを楽しませ,それを基底として社会復帰の可能性が重度身体障害者にもあると世界に示した。その偉業は永く歴史に書き残されるであろう。

(注1)中村博士は1984年に永眠されました。
(注2) 第1回極東・南太平洋身体障害者スポーツ大会(フェスピック)25カ国920名が参加。

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