1981年の国際障害者年に世界初の車いす単独のマラソン大会としてスタートした「大分国際車いすマラソン」は、すでに40年を超える歴史を刻みました。この間、延べ12,176人のアスリートが自分の限界に挑戦しながら激闘を繰り広げてきたことにより、世界パラ陸上競技連盟公認の大会として、世界最高峰のレースに成長してきました。
新型コロナウイルス感染症の5類移行後、初の開催となった昨年大会では、海外15か国から45名、国内29都道府県から145名の計190名の選手が激走を繰り広げ、沿道では多くの皆さんが熱い声援を送っていただきました。開会式やまちなかパレードなどの恒例行事も復活するなど、選手と県民が一体となって、大分ならではのおもてなしと活気を取り戻した大会となりました。
中でも、マラソン女子T34/53/54では、現世界記録保持者であるスイスのカテリーヌ・デブルナー選手が3人による壮絶なトップ争いを僅差で制し、初出場、初優勝に加え、4年ぶりの大会記録更新という輝かしい成果を収めるなど、世界の頂点をかけた素晴らしいレースが展開されました。
今秋の第43回大会では、フィールド改修を終えたジェイリーススタジアム内にフィニッシュ地点を戻し、アスリートの皆さんはもとより、県民やボランティアなど大会を彩るすべての方々が、国籍や性別、障がいをも越えて体感する『その先の感動(=それぞれのスタートとゴール)』を国内外に力強く発信するフラッグシップレースを目指します。
日本パラスポーツ発祥の地「OITA」で、この秋、皆さんとお会いできることを心からお待ちしています!
第43回大分国際車いすマラソン
大会会長 大分県知事 佐藤 樹一郎